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プリキュアSS・5・マリみてなどなど2次小説置き場です


by kiryu-mika
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翌日、わたしは約束通り放課後、化学部の部室にいくつもりだった。
でも帰りがけに掲示板を見ると、図書館からわたしへの呼び出しが出ていて、わたしが以前から頼んでいた小説がようやく配架になったというお知らせだった。
わたしは、途中で図書館に寄り、本を借りだしていくことにした。優子様との約束の時間にはすこし間がある。
心待ちしていた外国の作家の小説で、配架まで長い期間待たされていたので、わたしは、受け取ると、ほんの少しのつもりで、カウンター近くの椅子に座り、ページをめくりはじめた。
そして、いつの間にか夢中で読み始めてしまった。
どれくらい読んでいたか・・・。わたしの向かい側の生徒が音をたてて立ち上がったのでわたしは、はっと我に返った。
<あ・・しまった!>
読書に夢中で優子様との待ち合わせの時間を過ぎているのに気がつかなかった。
<いけない!もう約束を30分もすぎてるじゃない!>
あわてて立ち上がった時。なにかドカン!というすごい音が図書館の外で聞こえた。
ズシンというおなかに響くような衝撃波を伴う音で、図書館のガラス窓がびりびりとなった。
<地震かな?>
と思ったけど、振動はそれ一度きりだ。
そのかわり遠くでなにか叫び声が聞こえる。
図書館の中の生徒たちは皆顔を見合わせた。
<なんだろう?>
音も気になるけど、優子様との待ち合わせの方が優先だ。わたしは急いで図書館の外へ出た。
歩いていくと、大勢の生徒が小走りに向こうに駆けていくのが見える。そしてその先に遠く、校舎の裏に先生たちや守衛さんたちが駆けだしていくのが見える。 
わたしは、いやな予感がして急ぎ足で歩き出した。
その時、向こうからやってくる上級生と、そのお友達らしいこちらから歩いてくる上級生の話が耳に入ってきた。
「なに?いまのすごい音?」
「校舎裏の化学部の部室で爆発ですって!今すごい勢いで燃えているわ」
「え?うちの学校に化学部なんてあったの?」
わたしは、全速力で走り出した。
スカートが乱れてはね上がり、タイが背中の方までねじ曲がる。
みんなが、驚いて振り返るけどかまいやしない。
リリアンのたしなみなんか知ったことではない。
息を切らして見慣れた校舎の角を曲がったわたしは、そこで立ちすくんだ。
化学部の部室が!
優子様がいるはずの部室が!
紅蓮の炎に包まれている。割れた窓からどす黒い煙がもくもくと噴き出ている。
もう遠巻きに大勢の生徒が集まり、部室の回りに消化器をもった先生や守衛さんたちが集まって懸命に火を消そうとしているけど、先生たちの持ってきた小さな消化器では、もう消すことは無理だ。そして・・・あの炎の中にわたしを待っていた優子様がいるはずだ!
「優子様!・・優子さま!!!!」
わたしは、絶叫して炎に包まれた部室に向かって突進した。
優子様を助けなくっちゃ!
「だめよ!」
誰かがわたしを後ろから抱き留めた。
「は・・はなして!優子様が!・・優子様が中に!!」
「もう・・誰もあそこには入れないわ!落ち着きなさい!」
わたしを抱き留めたのは、だれあろう。ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン=福沢祐巳様だったということは、後からその場で見ていたクラスメイトから聞いたことだ。
つまりその時わたしは、あこがれの祐巳様の腕の中にしっかりと抱きしめられていたわけだ。
でもそんなことは、ずっと後から聞いた話。
その時のわたしには、後ろからわたしを抱き留めた手はただの邪魔者でしかなかった。
「はなして!・・優子様がまだあの中に!助けないと!」
「もう・・手遅れよ・・」
背後の声(つまり祐巳様の声だったわけだけど)が、ずしりと心に響いた。
「そんな・・・そ・んな・・・」
見る間にもう炎に包まれた部室の屋根が崩れ落ちようとしている。裏の温室も、優子様が丹誠込めたきれいな花々も炎の中だ。
ようやく守衛さんたちが、ホースを引いてきて放水をはじめた。
遠くから消防車のサイレンが近づいてくる。
たしかに・・もう・・手遅れだ・・・
わたしは、その場に崩れ落ちた。
涙があふれ出てくる。
「う・・ああ・あ・・ゆ・・優子様・・・ああ・」
わたしは、制服が泥だらけになるのもかまわず地面にひれ伏して大声で泣き出した。
生まれてはじめて目の前が真っ暗になって立っていられないほどの悲しみが突き上げてきた。わたしが、ガバッと地面にひれ伏して本格的に泣き出そうとしたその時だ・・
「利佳子ちゃん・・・」
わたしは、とうとう気が狂ってしまったらしい。
後ろで優子様の声がする。
なんか、間が抜けたようなとまどったような遠慮がちの声が・・。
「お悲しみを台無しにして悪いけど・・わたし生きているよ・・」
・・・このおっさんみたいなぼそぼそ声は・・。
「え?」
わたしが、振り返ると、白衣を着た優子様が、とまどったような照れたような表情で立っていた。最初に会った時と同じボーとした表情で。ポケットに両手を突っ込んで。
「優子様!」
わたしは、跳ね起きてどろだらけのまま優子様に抱きついた。
「ああ!利佳子ちゃん白衣が汚れる!」
優子様が叫んだけど、かまいやしない。わたしは、きつく優子様を抱きしめた。


その後、優子様は、かなり長い時間先生達や消防署の人から事情聴取された。
でも、消防署の人が調べてすぐに、火元は古い配電盤からの漏電だとわかった。
優子様の責任ではないということがわかって、よくやく解放されたのは、もう日がとっぷりと暮れた時間だった。
教員室から出てきた優子様は、外でずっと待っていたわたしを見て、驚いたようだったけど、わたしたちは黙って歩き出した。
暗い並木道を並んで歩きながら突然優子様は、しやべりはじめた。
「あの・・コンセントに長期間電源プラグを差込んだままにしているとね、コンセントとプラグとの隙間に徐々にほこりが溜まり、このほこりが湿気を帯びることによってプラグ両極間で、火花放電が発生するわけ・・これをトラッキング現象というんだけど・・」
ひとしきり、優子様が、わたしに過電流と漏電による発火の原理についての化学的講義をしている間に・・。わたしたちは、また燃え尽きた化学部の部室の後に歩いてきた。
「ともかくご無事でよかった・・・」
ようやく講義につかれて優子様が息をついたので、実は何も聞いていないでこの瞬間だけを待っていたわたしは、優子様の繊細な細い手を取った。
わたしが大好きな優子様の手・・・。もしかしたら二度と握れなかったかもしれない手を、薬品のシミだらけだけど繊細で名前の通り優しい手をわたしは撫でた。
「利佳子ちゃん・・・ありがとう」
優子様は、うつむいてもぐもぐとつぶやいた。
「え?」
「ああ・・え・・ええと・・つまりね。さっきわたしが珍しく部室にいなかったのは、実は利佳子ちゃんを捜していたからなんだ・・・・もしあの時わたしが部室にいたらどうなっていたか・・」
その通りだ。優子様は、大切な部室と温室を守ろうとして最後まで逃げようとはなさらなかったはずだ。
そうなっていたら・・と思うとぞっとする。
それはそうと気になることがある。優子様が実験をやめてまでわたしを捜していたのはなぜだろう?
「あの・・わたしになんのご用だったんでしょうか?」
「う・・うん・・あのね・・・」
優子様は、黙って汚れた白衣に手を突っ込むとしばらくごそごそしてようやくロザリオを引っ張り出した。
わたしは、息を詰めてロザリオを見つめた。
白衣から出てきたロザリオは、聴診器みたいに見えた。
「あのね・・利佳子ちゃん・・ええと・・あの・・こ・・こういう時なんていうんだろう・・?」
「・・・わたしのプティスールにおなりなさい・・」
「あ・ああ・なるほど・・わ・・わたしの・・プ・・プティスールに・・なりなさい・ていうか・あの・・・なって・・くれるわけ・・ないよね?」
返事の代わりに、わたしは、ほほえんで優子様の前に進み出て頭をさげた。
「お受けいたします・・お姉さま」
「あ・・あそう・・あ・・ありがとう」
あれほど器用なはずの優子様が震える手で不器用にわたしの首にロザリオをかけようとする。頭にひっかかり、耳にひっかかり・・散々時間がかかって・・ようやくロザリオはわたしの首にかかった。


こうしてわたしは、リリアン女学園の化学部部長でただひとりの部員、飯島優子様の妹(スール)になった。
夢見ていたのとは全然違っていた。
マリア様の前どころか、焼け落ちてまだブスブスくすぶって臭い煙を上げている校舎裏の化学部の部室の前で、紅薔薇のつぼみどころか白衣姿で薬品の匂いのする指が薬品のシミだらけの人から、わたしは、ロザリオを受けた。

これまでのわたしの人生で最高の瞬間だった。              終                                       
# by kiryu-mika | 2001-12-28 12:41 | マリア様がみてる2次小説

無人の楽園1

マリア様がみてる2次小説NO.2
無人の楽園1

かすかに歌声が聞こえる。
それは、校舎の外から流れてくる。
耳を澄ますと、曲目もわかってきた。グノーの「アベ・マリア」だ。
誰かがCDでもかけているのだろうか?でも日曜日の学校で?
わたしは、立って教室のドアを開け廊下に出て、耳を澄ませた。確かに聞こえる。それも校内で、外からだ。
すばらしい歌声だけど、プロの録音したCDではない。わずかにぶれるその声は、生の人の歌声だ。どこかで聞いたことがある声だけど、思い出せない。
廊下のガラス窓を開けて、外を見た。向かい側の校舎のバルコニーあたりだ。けれどわたしが顔を出したちょうどそのとき、曲は終わった。
下から見上げると3階のバルコニーにちらりと人影が見えた。私服の2人の女性らしいかったがすぐに視界から消えてしまった。
「なんだろう・・いまのは?」
廊下にもどってつぶやいた。

わたしは、休日の学校が好きだ。
いつも大勢の生徒が行き交い、おしゃべりや笑い声や泣き声なんかも混じる雑然とした学校が、休日にはしんとして誰もいない。
たまに巡回する守衛さんと、クラブなどで登校しているごく少人数の生徒や先生以外、廊下で見かける人もいない。
だからわたしは、休日に学校によく来るのだ。特に用があるわけでもないのに。
勿論、休日に校内に入るのには、校門のところで守衛さんに生徒手帳を見せて理由をことわらなければならない。
わたしは、形だけ所属している文芸部の活動ということにしている。
だけど、本当は学園祭前とか、機関誌の編集の追い込み以外は文芸部が休日に出てくる理由などない。元々本好きと詩や小説を書くのが好きな変人の集まりなのだから、部としてのまとまりというものがなくみんな好き勝手しているのだ。
そこが気に入って入部しているわけだけど・・・。
何をしにわざわざせっかくの休みの日に学校になんか・・・と友達には笑われる。
わたしは、最近ほとんど休日を学校ですごしているので、守衛さんとも顔なじみになってしまったので、フリーパスに近い。
「あなたも人間の消えた楽園がすきなくち・・・か」
どこかできいたそんなフレーズを思い出す。
別に人間嫌いというわけではないけど。

もしかしたら・・。
わたしは、いつもばかみたいな妄想にとらわれる。
今日は本当は平日で、いつものようにこの廊下にも教室にも人があふれているのかもしれない。
誰もいないと思いこんでいるのはわたしの方で、本当はいないのはわたしなのかもしれない。
見えないのは、まわりの人じゃなくて、わたし・・。わたしだけが周囲には見えない。
透明人間か、いやもしかしたら死んだ人というのはこんな感じなのかもしれない。
一人きりが好きなら家の自分の部屋にいればすむことだ。どうして学校に来たいなんて思うのか・・・。自分でもよくわからない。

廊下に出たついでにわたしは、用を思い出して歩き出した。
文芸部の部室に何冊か友達に貸した本が置いたままになっている。
それにわたしが、休日に来ていることを知っている部の先輩たちからついでに部屋の掃除を頼まれているので仕方ない。何の用事もなくただ部室にいるのも変に思われるので時々は部室の掃除を代わりに引き受けていて、掃除当番からは感謝されているのだ。
ぼんやりさっきの歌声のことを考えながら歩いて、うつむいたままなにげなく廊下を曲がった。どうせ日曜日なんだから誰もいるはずがない。そう思いこんでろくに前を見ていなかった。
でも廊下を曲がった途端、目の隅に人影がよぎり、はっと顔を上げた時には、もう遅く、向こうからかなり早足で歩いてきた人と正面衝突してしまった。
「きゃあ」
「おっとあぶないよ」
わたしは、そのままその人の腕の中に倒れ込みそうになった。
私服の女性は、優しく支えていた腕を伸ばしてわたしを立ち上がらせた。
「あ!」
わたしは、相手の女性の顔を見て、息をのんだ。リリアン女学園高等部で知らない人はいない有名人だったからだ。
「ロ・・ロサ・ギガンティア・・す・・すみませんでした・・」
なんと私服のその女性は、3年生の佐藤聖様、白薔薇様=ロサ・ギガンティアだった。
「日曜日なのにどうしたの?部活?それとも委員会?」
聖さまは、見知らぬわたしに気さくに笑いかけた。
「あ・・いえ・・あの・・ぶ・・文芸部で・・す」
「文芸部?・・」
聖様は、ちょっと小首をかしげてから、また笑って
「そう・・がんばってね。それと廊下を曲がるときは気をつけるのよ。まあわたしもぼんやりしていたんだけどね」
「は・・はい・・すみませんでした。ごきげんよう」
「ごきげんよう」
聖さまは、わたしに手を振って、そのまま振り返らず大股に廊下を歩いていった。
わたしは、しばらく立ったまま動悸を抑えて聖さまを見送っていた。薔薇様には特に興味はないけど、やっぱり白薔薇様は素敵だ。
でも聖さまはどうして日曜日の学校にいらしたのだろう?今まで一度も休日に見かけたことはなかったのに・・。さっきの歌声と関係あるのだろうか?
聖さまが見えなくなるまで見送ってから、わたしは今度はゆっくりと部室に歩き出した。
# by kiryu-mika | 2001-12-27 08:52 | マリみて2次小説NO.2

無人の楽園2

本を貸した友達とどうしても予定が合わないので、部室のロッカーに入れておいてもらい後でわたしが取りに行くことにしたのだ。
クラブハウスの部室のロッカーから、本を取り、簡単に部室の中を掃除して外へ出た。外で見ると貸した本の表紙に、飲み物をこぼしたらしい汚れがあってわたしは、思わず舌打ちした。これだから人に本を貸すのはいやなんだ。わたしは、本をバックに入れて、歩き出してすぐにふと中庭に目をやって立ち止まった。
「 あれ?」
今度は、またひとりの私服の女性が薔薇の館に向かって急ぎ足で歩いているのが見える。後ろ姿は、ロサ・ギガンティア・アン・ブゥトン=白薔薇のつぼみ藤堂志摩子さんのようだ。
別に薔薇のつぼみが、薔薇の館に用があるのはなんの不思議もないけど、どうして日曜日に来ているのだろう?さっきぶつかったロサ・ギガンティアと待ち合わせなら話はわかるけど、どうもおふたりは別々に行動しているようだ。
「今日はなんだか変な日曜日だな?」
歌声が聞こえたり、白薔薇様と鉢合わせしたり、その妹の志摩子さんが一人で歩いているのを見たり・・。
わたしは、また教室に戻ることにした。
廊下を歩きながら、わたしは、がらんとした教室を覗くのが好きだ。学年でもクラスでもそれぞれ不思議に雰囲気も匂いも違う。松組、桃組、椿組、菊組 李組 藤組と並んだ1階の1年生の教室を順に覗いていく。
なんとなくまとまりのあるクラス、騒々しい感じのクラス、もしかしてグループ同士で仲の悪いかもしれないクラス、普段生徒がいる時よりかえって雰囲気がわかるような気がするのはなぜだろうか。
「あれ?」
わたしは、今日2回目のそのセリフを口にして、また立ち止まった。桃組のドアが開いている。
さっきクラブハウスに行く途中で通ったときは確かに閉まっていた。いや、別に日曜日だから絶対だけもいないと言うわけではないけど、日曜日に学校に来る生徒は、たいていクラブか委員会のために来ているはずなので、グラウンドか体育館、もしくはクラブハウスか、委員会室にいる。
これまで教室に人がいるのを見たことはない。誰かが忘れ物を取りに来て、そのまま扉を閉め忘れた・・・。それが一番可能性がある。
わたしは、そう思ってドアを閉めようと手をかけて、念のために桃組の中をのぞき込んだ。
ドキーン!と心臓が打つのをはっきり感じだ。
誰もいるはずないと思っていた教室の窓際にひとりの少女が立っていたのだ。
リリアンの制服を着て、窓の方を向いて立っている。小柄でどこか背中が寂しげな感じの子だ。後ろから見る限り見覚えはない。
いったい日曜日の教室でひとりきりで何をしてるのだろう。わたしは、自分を差し置いて怖くなった。少女はわたしに気づかず背を向けている。もし振り向いた顔が、のっぺらぼうやわたし自身だったら?と想像して、身震いしたわたしは、そっとそのままドアから離れようとした。
けれどもその時、気配に気がついたのか不意にその子は、わたしの方を振り向いた。
その顔は、勿論のっぺらぼうでもわたし自身でもなく、整ったやさしい顔立ちの子だった。
その子は、廊下から覗いているわたしを見て、一瞬驚いて飛び上がったので、わたしもほっとした。もし驚きもしないでほほえまれたりしたら、その場から駆けだして逃げるところだった。
「ご・・ごきげんよう」
その子は、あわてたように
「ご・・ごきげんよう。ごめんなさい。ドアが開いていたもので・・つい」
「いえ。わたしこそ、開けたままで・・驚かせてごめんなさい」
わたしは、クラブでも忘れ物でもない様子で、じっと窓辺に立っていたその子の様子が気になったけど、これ以上詮索するとよけいに変に思われる。ただでも日曜日に他のクラスの教室をのぞき見する変な子と思われているはずだ。制服を着ているから泥棒とは思われないだろうけど。
「失礼・・・」
わたしは、返事を待たずに桃組の扉から離れて、急ぎ足で歩き出した。後ろから「あ・・・」というような声が聞こえたけど、聞こえないふりをした。
# by kiryu-mika | 2001-12-26 17:45 | マリみて2次小説NO.2